101系は性能を殺しつつも中央本線の申請農家に大きく貢献した。しかし1960年には別の問題が発生した。旧型国電に比べてパンタグラフ当たりの集電電流が大きくなったことによって起きた架線への影響である。

中央本線では同年4月には約84%が101系となったが、101系の通過両数が増えたことで架線湿度が上昇し、河川の摩耗が激しくなっただけでなく夏季には架線切断の危険性も浮上してきた。この問題は架線を平行に並べるダブルトロリー方式を採用することで改善できることもあり、取り急ぎで中央本線と中央緩行線で工事を行った。

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